半導体と塩ビ樹脂

半導体は、電気を通すことも遮断することもできる物質で、コンピュータやスマートフォンなどの電子機器に欠かせない部品です。半導体は、シリコンやゲルマニウムなどの元素や化合物から作られますが、その製造過程では高温や化学薬品、プラズマなどの過酷な環境にさらされます。そのため、半導体製造装置には耐熱性や耐薬品性、耐放電性などの高い性能を持つ材料が必要です。

塩ビ樹脂は、塩化ビニルという有機化合物から作られるプラスチックの一種で、柔軟性や加工性、自己消火性などの特徴を持ちます。塩ビ樹脂は、半導体製造装置の筐体(フレーム)や部品、カバーなどに広く使われています。塩ビ樹脂は、塩ビ板や塩ビ管として成形されたり、塩ビ溶接加工や接着・曲げ加工などで加工されたりします。塩ビ樹脂は、半導体製造装置において、高温や化学薬品に対する耐久性や電気絶縁性を提供します。

半導体と塩ビ樹脂は、それぞれ異なる物質ですが、半導体製造装置においては相互に補完的な役割を果たしています。半導体と塩ビ樹脂は、情報化社会の発展に欠かせない技術と材料です。